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春カンボジアプロジェクト感想文⑤ 鈴木英里

  • ayasai2010
  • 2014年5月13日
  • 読了時間: 4分

こんばんは!広報のゆうへいです。

感想文第5回目!今回はもちくんです!(写真右)

もちくんは、彩祭のムードメーカー的存在で、いつもみんなを笑顔にしてくれます(^^)

また彼女は生物学を学んでいて、生物(とくに魚)にとても詳しいです!

そんな彼女の感想文を、ぜひご覧ください!

 今回の春カンボジアプロジェクトは、私の頭の中でもやもやと漠然としていた「将来の夢」に思いがけずヒントを見つけさせてくれるものでした。それは各プロジェクトのほかに、ホームステイ体験、救急救助隊訪問、そしてこの彩祭プロジェクトをともに過ごしたメンバーとのやりとりと絆を通じて得られたものでした。

 私は都内私立大学で生物学を専攻していて、今回の春カンボジアプロジェクトではコークドーン村の地図作成や村民の衛生意識・問診アンケート、糖尿病検査などを行う調査班のメンバーとして活動を行いました。カンボジアを訪れる前から数か月に渡って、プロジェクトミーティング、全体ミーティングを重ね、最大限の準備をしてきました。実際の行程ではコークドーン村を訪れ、1日目は地図作成、2日目は1日目に作成した地図をもとに村民の家を歩いて回り衛生意識・問診アンケートと糖尿病検査を行いました。その結果、地図は方角や大通り、歩数をもとにコークドーン村全体と4方向に隣接する村までの距離やその名称も記録することが出来ました。また、アンケートはおおよそ男女半々で村長の方を含めた計32名の村人を対象に行い、それぞれデータを得ることができました。私はこの2日間の調査中に専門である生物学を生かし、調査目的以外に自分に出来る事はないか探していました。しかし、コークドーン村で役立つような知識は自分にはまだなく、専攻している生物学という分野が自分の中で村に応用させられるようなレベルまで達していないことに気が付きました。生物学といってもDNAのような分子レベルの学問から生態系など対象がマクロのものまで幅広いわけですが、実際コークドーン村には日本のように物資があふれているわけではない環境のなかでは、予想していた通り普段実験室で大半の時間を過ごしている学生の理論では太刀打ちできないという状況を身を持って実感しました。その反面、地図作成やアンケート調査はともに地道に簡単な道具だけを用いて調査を行うことが出来るものであり、実際にコークドーン村のような小規模な村では非常に有効な手段でした。つまり、私が日本でコツコツ勉強してきたことの多くがカンボジアのコークドーン村のようなフィールドに一歩でも足を踏み入れた際には、太刀打ち出来るような代物なかったことに無力感を感じたわけですが、同時に今後研究室の中でしか通用しないことしか学ばずに自分のやりたいことが出来るのかと自問自答する機会にもなりました。幼いころから生物学者になることが将来の夢でしたが大学に入り、講義や実験だけを行う毎日に違和感と物足りなさを感じ、夢が揺らぎつつありました。しかし、今回コークドーン村の調査で感じた無力感は逆に、かすんで消えかけていた理想の生物学者像をもう一度描きなおすきっかけになりました。

 コークドーン村での調査だけでなく、カンボジアの救急救助隊訪問での正井さんが教えてくださった日本人としての在り方、カンボジアで一から始めた技術指導のお話、またカンボジアの隊員の方々から大変貴重なお話をうかがうことが出来、逆境にも屈しない熱い思いを自分の目と耳から直接受け取り、自分の夢に対する熱意も忘れていたものが呼び起され、心揺さぶられました。

 そして、なによりカンボジアのプロジェクトをともに過ごしたメンバーとの絆は共有した時間とフィールドワークに比例して次第に深まり、いつしか私の中で宝物となっていました。一人一人がしっかりとした意志と信念を持ち、プロジェクトに真剣に臨む姿は私にとってとても刺激をあたえるもので、毎日が勉強し甲斐のある楽しいものとなりました。特に、互いの夢や将来の展望・希望を共有し合うことが出来、本当に素敵な時間を過ごすことが出来た日もありました。もう一度幼いころからの夢だった生物学者になるという事に、熱意を燃やし、その理想像を構築しなおすきかっけを見出し、より一層の学問に対するモチベーションを得ることが出来ました。本当に素晴らしい経験を素敵なメンバーと一緒にすることができて、心から感謝しています。ありがとうございました。

鈴木 英里

 
 
 
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